【コラム情報】Viridian人気食育講座コラム版 張先生の漢方入門「夏の食事」
夏は体に熱がこもりやすく、余分な熱を体外に発散するため、汗をかきますが、汗が出すぎると、体の水分が不足し、エネルギーが消耗されます。
また湿気が高く、消化器系の機能が低下し、食欲が落ちて体に必要な栄養物質の不足を招くことがあります。
そのため、口が渇く、体がだるい、気力がない、食欲不振などの夏バテの症状がよく現れます。
油っぽいものは胃腸に負担をかけるため控えた方がよいでしょう。
冷たい物が欲しくなりますが、体が冷えすぎると脾胃の機能を低下させるため、注意が必要です。また、夜もイライラしたり、不眠になったりします。ひどい場合は、熱中症になることもあります。
★中医学の観点からみたおすすめ食材と効能★
A、清熱解暑(体を冷やし熱を払う)、瀉火解毒(熱の過剰な状態を改善すること)の食材
ニガウリ・キュウリ・冬瓜・なす・緑豆・もやし・スイカ・メロン・緑茶・烏龍茶・豆腐など
B、益気(エネルギーを補う)、養陰生津(体内の栄養物質と体液を補充する)の食材
ウナギ・あなご・豚肉・桃・トマト・キウイ・パイナップル・バナナ・きくらげ・そば・麺類など
C、健脾(胃腸機能を高める)、利湿(利尿により体内で停留した湿気を外に出すこと)の食材
山芋・さやえんどう・スナップエンドウ・ニンジン・トウモロコシ・はとむぎ・あずきなど
D、安神(精神を安定させ、睡眠を改善させること)の食材
小麦・なつめ・蓮の実・百合・卵・牛乳など
<おすすめ薬膳レシピ>
とりそぼろと夏野菜のそうめん
とりそぼろ 1袋
そうめん 2束(200g)
トマト 2個(300g位)
コーン 60g(冷凍品も可能)
スナップエンドウ 60g
オクラ 4本
炒りごま 大さじ1
めんつゆ 適量
①そうめんはたっぷりのお湯で茹でる。茹で上がったら水にさらし、しっかりと水気を切る。
②トマトは1.5cmの角切りにし、汁ごと容器に入れておく。コーン、スナップエンドウ、オクラを固めにゆでた後、スナップエンドウは1cm幅の斜めに切り、オクラは薄めに輪切りにする。
③器に①を盛り付け、とりそぼろ、炒りごま、②を盛り付け、めんつゆはお好みの量をかける。
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