【コラム情報】Viridian人気食育講座コラム版 張先生の漢方入門「春の食事」
Viridian通年イベントで大変ご好評頂いていました、中医師の張先生を招いての「中医学食育講座」は、新型コロナウイルス感染症による社会情勢により、コラムでの紹介に変更させていただきます。今回でコラムは最後の投稿となります。1年間ありがとうございました。
今回のテーマは「春の食事」
2月上旬の立春から、少しずつ気温が暖かくなりますが、風が強くて花粉も飛びます。
中医学から見れば、春の気候は風邪や花粉症にかかりやすくなる時期です。
また春には草木が芽吹き始め、体内の五臓の「肝」の働きが活発になります。
中医学でいわゆる「肝」は、肝臓を指すだけではなく、全身の「気」を順調に巡らせ、胃腸の消化を助けるなどの働きもあり、自律神経に密接な関係があると考えられています。春の食養生は「肝」の機能を高め、自律神経のバランスを整える、消化機能の「脾」を丈夫にさせる事が重要です。
※食養生とは、食べ物に始まり体や心のあり方を正して健康を維持すること
<おすすめの食材>
◎肝の働きを整え、気の巡りを良くする作用
柑橘類(きんかん・みかん・オレンジ・ゆずなど)、香味野菜(春菊・セロリ・三つ葉・パセリなど)、ミント、アサリ、ハマグリなど
◎胃腸機能を高める、造血機能を促進するなどの作用
豆類(そらまめ・グリンピース・大豆・豆腐・ゆばなど)、芋類(山芋・サツマイモ・ジャガイモ・里芋)、穀類(米・小麦・雑穀・トウモロコシなど)、野菜(キャベツ・にんじん・ほうれん草)、タンパク質を豊富に含む食材(鯛・豚レバー・鶏肉・牛乳・卵など)、クコ
3、かぜ・花粉症予防の作用
しそ、生姜、ねぎ、香菜、みょうが、ミント、菊花、桑の葉など
<控えた方がよいもの>
酒・からし・唐辛子などの辛味、熱性(体を温める)のもの、油っぽいもの、高タンパク質や高コレステロールの魚介類(たらこ・ウニ・筋子など)は、摂りすぎない方がよいでしょう。